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漆器入門におすすめ
刷毛目塗りの漆椀刷毛で漆を塗った跡をあえて残したお椀。
仕上げの磨きを抑えて、丈夫で剥げにくく強度を持たせています。漆器が初めての方でもお手入れのしやすいうつわです。
毎日の暮らしを支える食事。
たくさんの量を食べるのではなく、素材の味を楽しみながらよく噛んで、栄養バランスをよく、適量を食べることが大切です。
日常使いしやすい漆器の汁椀をご紹介します。
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刷毛目塗りの漆椀
漆器を扱ううえで気になるのは「傷」や「剥げやすさ」ではないでしょうか。
木地と下地を研究したところ、木地に生漆を吸わせる「木固め」をすることで丈夫なうつわになります。
下地の上に中塗りと上塗りを施したり、研いだあとにさらに漆を塗り込んだりとひとつひとつ丁寧に仕上げています。
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両手で包みたくなる、
緩やかな曲線の汁椀まりのような丸みから名付けられた、まり汁椀。
木製なので熱いものを入れても熱が伝わりにくく、高台は浅めに作られているので指がかりも良く、どなたでも使いやすいお椀です。
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使うほどに艶と色味の変化が出る
飽きのこない漆塗り中塗りと上塗りに2色の異なる漆を使用しており、使い込むほどに次第に中塗りの色味が現れてきます。
朱色は特に空気によって徐々に明るくなって艶を帯びる特徴があるので、日常使いで変化していく様子が楽しめます。
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刷毛曙
曙(あけぼの)塗りは中塗りに朱漆を、上塗りに黒漆を塗って、磨き上げた昔から伝わる技法です。
使うほどに黒漆が磨き減り、ところどころに中塗りの朱漆が見えるようになるその姿が夜明け前の「あけぼの」のようで名付けられたと言われています。 -
刷毛根来
根来(ねごろ)塗りは中塗りに黒漆を、上塗りに朱漆を塗って磨き上げた昔から伝わる技法です。
使うほどに朱漆が磨き減り、ところどころに中塗りの黒漆が見えるようになります。根来寺の僧徒が製作していた仏具や食器が由来だと言われています。
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試行錯誤と信念が導いた
丈夫な刷毛目塗り芸術品ではなく「普段使いしやすいもの」という意識で続けた漆器。繰り返しの試行錯誤の末に生まれた丈夫なうつわです。
刷毛で漆を塗るときに残る跡の「刷毛目」を残すことは、かつては下手な仕事と捉えられていましたが、最近はよく見かけるようになった技法のひとつです。
芸術品より実用性のあるものを目指して試行錯誤を繰り返した山岸さんこだわりのうつわです。
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漆のこと①
漆が貴重な理由漆の木を植えて10年ほど経ち、直径10cm以上になったものを採取します。
季節は6月中旬から10月下旬にかけて。朝の4時頃から5日間ごとに傷を付け、1つの傷から一滴の漆を採り、何十本、何百本もの漆の木から採取します。
10年育った漆の木はたった1年で漆液が採られ役目を終えたすべてを伐採するため、とても基調とされています。 -
漆のこと②
漆の色と変化漆は飴色の半透明で黒漆は鉄分を朱漆は顔料を混ぜて作ります。漆は時間が経てば経つほどに乾燥・硬化し、そして色が明るくなります。色を塗って乾燥させてから 1日後と1ヶ月後、半年後では色が異なります。
漆の場合は湿気の多いところが良く乾くとされ、水分の多い空気中から酸素を取り入れることで固まります。
朱色は変化が著しく、仕上がったときの色と空気や光に触れることで少しずつ明るさを帯びて堅くなります。
※紫外線で漆が劣化し変色の原因となりますので、直射日光の当たらない場所で保管してください。
漆に似せた塗料は色が変化しないので、表面に見られるツヤは天然ならではの最大の特徴です。
使えば使うほど味が出るので、一度使うと愛着が湧いて手放せなくなります。
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作家・山岸厚夫さん
【気軽に使える漆器をつくりたい】
以前はピカッと光沢のある漆器をつくっていましたが、ほとんどのお客様が扱い方の心配をされていたのが気になり、気楽に使える漆器を作りたいと考えました。
綺麗な面を傷つけるのが怖いのなら、洗いざらしのジーンズのような味のある作業性と耐久性に優れた、実用性の高い漆器を目指して製作しています。【山岸厚夫さんと漆】
山岸さんは家業である漆塗を習われ、18歳の頃から仕事を始めた大のベテランさんです。
漆器の剥げや弱さに疑問を抱き、強い漆器をつくるために、とことん漆と向き合いました。
新鮮な漆はいい匂いで、以降は溶剤や油を使用せずに精製した素黒目(すぐろめ)と呼ばれる漆を使うようになりました。
ツヤなどが自由にならなかったり、高級な漆は薄く塗らないと縮んでゴミが目立ってしまいます。そこで下地の漆や刷毛目をつけるなど様々な工夫を凝らして丈ぶな漆器が誕生しました。
漆のうつわのお手入れ
*「使うこと」が良いお手入れです。
漆器は漆の木の樹液を木地に塗ることで器として成り立ちます。軽く、丈夫で、独特の艶とふっくらした質感を生み、熱をやわらげる効果もあります。
継続的に使用し、さっと洗うことが推奨されています。たまにしか使用しないことは、最も良くない手入れ方法と言われています。
使用後は水で汚れを落とし、油が気にならない場合は洗剤を使わずにすすぎます。油が気になる場合は、スポンジに中性洗剤を付けて優しく洗うことが望ましいです。
ぬるま湯ですすいだ後、布巾ですぐに拭いて水気を取り除き、しっかりと乾燥させます。すぐにはしまわず、一晩程度乾かすと良いでしょう。
完全に乾燥したら、直射日光の当たらない場所に保管します。
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商品について
- サイズ
- φ約108mm×H約72mm
- 素材
- 国産木 欅のくりぬき
手塗り、天然漆
- 容量
- 約320ml
- 生産地
- 日本 福井県鯖江市
- お取り扱いのご注意
- ※すべて手作業で製作しておりますので、刷毛目の雰囲気はひとつひとつ異なります。うつわの個性としてお楽しみください。
※天然漆を使用しておりますので、製作時の環境により色合いが微妙に異なります。
※お手入れにつきましては下記の「お手入れ方法」をご覧ください。
使用可能熱源
食器洗浄機※本体のみ | × |
電子レンジ | × |
直火※本体のみ | × |
オーブン※本体のみ | × |
IH | × |
グリル※本体のみ | × |
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お取り扱いのご注意
※本商品は天然素材で作られているため、商品の色合いや、サイズなどに若干の個体差がございます。あらかじめご了承ください。
※新しい漆器の臭いが気になるときは、日陰で風通しの良い場所に置く、または米びつの中に2〜3日入れて置きます。
※使用後は長く湯水に浸けておかず、ぬるま湯で汚れを拭き取ってよくゆすいでください。糊けのない使い込んだ綿布で水気を手早く拭いておくと長持ちします。
※漆の劣化、ひび割れの原因になりますので電子レンジや食器洗浄機はご使用いただけません。
※紫外線により漆が劣化し変色の原因になりますので、直射日光の当たらない場所で保管してください。
※メーカー、作家の都合により、商品のデザイン、仕様、外観など予告なく変更する場合がありますのでご了承ください。
返品・交換について
商品が到着いたしましたら、すぐに商品をご確認下さいませ。
商品には万全を期しておりますが、万一、商品の破損等の場合には、代品と交換など対処いたしますので商品到着後7日以内にメールまたは電話にてご連絡下さいませ。
不良品について
商品の品質については万全を期しておりますが、万一当店に起因する商品の不良や配送時の破損、誤納品などございましたら、商品到着より7日以内にご連絡くださいませ。交換対応させていただきます。
※この場合の送料は当店にて負担させていただきます。
賞味期限について
商品ページ記載の賞味期限は製造日からの日数となり、当店出荷時点の日数ではございません。
ご注文日より1か月以上先のものをお届けいたします。
配送・お支払いについて
宅急便 全国一律700円+税
(北海道・沖縄、その他離島は1,100円+税)
10,800円以上(税込)で送料無料になります (※離島は1800円+税)。
ゆうパケット 全国一律280円
一部の商品のみメール便に対応しております。
※一部商品のみ対応。サイズ規定がある為、複数商品ご注文時やギフトラッピング・熨斗対応したご注文はご利用いただけない場合がございます。